カナが事故にあってからもう1週間が経とうとしている。


まだまだ、目覚める雰囲気のない、カナ。


事故にあってから毎日のようにきている。


「カナ...。早く目覚めてくれ...」


願いに願う俺。



__ガラッ


病室に入ってきたカナのお母さん。


「あら、優人くん、いつも来てくれてありがとうね」

「いえいえっすよ」


片手に花を抱えて入ってきたカナのお母さん


「その花の名前って...?」

「この花?このお花の名前はねゼラニウムっていうの。」


ゼラニウム...


そういって、ニコッと笑うカナの母親。


笑った顔がカナににている。


その顔を見て少し心が痛くなった。