明日、恋という名の魔法にかかる




【蓮side】


あー、だるい。


今日は、朝から熱があること承知で学校へ


行く。


俺のいない間に空乃がほかの男に取られたら


この世の終わりだからな。


あ、自己紹介するの忘れてた。


俺は、上条 蓮。高校2年生。


好きなものは、んー、なんだろ。


嫌いなものはたくさんある。


ニンジンとかピーマンとか。


んで、好きな人は......今はまだ秘密にしておく


もう何年片想いしてんだよ、ってツッコまれる


くらい、片想い歴は長い。


「蓮ー!そらちゃん来てるよ!」


この声は...!


妹の、上条 愛莉(かみじょう あいり)。


顔は、中の上くらいだけど、性格は下の下の


下。


愛莉は、空乃のことを、昔からなぜかそらちゃ


んって呼んでいる。


「わかった」


弱い声でそう答える。


あー、やばい。意外と熱、あるかもしれない。


頭の回転が上手く回らないまま、部屋のドアを


閉めた。


「蓮!おはよー!」


いつもと違う髪型の空乃。


あー、やべぇ。破壊力100超えてる。


今日の空乃の髪型は、長いミルクティーアッシ


ュの髪の毛を横にポニーテールにしている。


ん?と首をかしげた時は、熱がある俺でも、


かわいいって思える。


「...そ、らのおはよ。」


玄関のドアによしかかりながら、空乃にそう


言った。


「行こー」


空乃は、駅まで走っていこうとしていたのか、


走る真似をしていた。