明日、恋という名の魔法にかかる


放課後。


部活に入っていないわたしと蓮は、また一緒に


下校することになった。


あ、永茉ちゃんは、吹奏楽部でトランペットを


吹いてるんだよ!


翔くんは、サッカー部。


エースって言われてるんだよ!


蓮に、校門前で待ってろと言われ、寒い中待っ


ていると...


「ひゃっ!?」


ほっぺたに熱い何かが当たった。


「はははっ!お前、どこから声出してんの。昼の罪の償いです」


蓮から何かを受け取ると、わたしはそのラベル


を見て、にこっと上機嫌になった。


何かというのは、わたしの大好きなこの学校の


自動販売機にしかない、ココアだった。


「蓮!いいとこあるんだね!ちょっと見直したありがとう!」


わたしは、早速手袋を外し、リングプルを外し


た。


小さな缶の中からふわっと湯気が立ちのぼる。


その感覚が小さい頃からずっと好き。


「なあ、ひとくち飲ませて」


わたしがなんくちか飲み終えた後に、蓮が


そんなことを言ってきた。


わたしはもう取られまいと思い、ココアをガー


ド。


へへへ、れんこんは取れるかな?


「ふーん、俺にそんな態度取っていいんだ。」


「......?」


「あとで覚えとけよ」


蓮のいたずらっぽい笑みに少しドキッとした。


ん?なんだ?


このドキッて


わたしは、蓮からもらったココアをこの思いを


消すように飲み干した。