明日、恋という名の魔法にかかる


「席替えするぞー!男子から前にあるくじ引いてってくれー!」


担任の、中島(なかじま)先生が元々大きい


声のくせに、さらに声を張り上げて言った。


「幸運を祈るよ、れんれん」


翔くんが蓮の席の前に来た時、なぜかそう言っ


た。


一番前になるなってことかな?


蓮と翔くん、授業中もメールしてるもんね


「せんきゅ。」


蓮はそう言ってから、教卓の前まで行った。


「れんれん番号なんだった?」


いまの席だったら、わたしは窓側の1番うしろ


の席でラッキーだったんだけどな〜


蓮の席は、わたしの斜め前。


翔くん&永茉ちゃんは一番前。


「んーと、7番」


蓮にラッキーセブンなんて似合わなすぎて


笑っちゃう!


ということは、女子の8番を引けば、蓮の隣に


なれるってことだ!


8番、8番〜!


なぜ、わたしが8番を欲しがるのか、わたしは


蓮と永茉ちゃん、翔くんばっかりといたせいで


他の男子と全然話せないまま、1学期中間を


迎えようとしているから。


蓮の前だったら、変に気を使わなくていいし、


素でいられる。


「じゃー、次女子ー!!!!」


中島先生がくじの箱を振る。


永茉ちゃんの近くか、翔くんの近くか、蓮の


隣になれますように...!!


神様、お願いします!


わたしに笑顔、見せてください!