はい、入学早々憧れの高校生活を破棄させられた結城さんです。


早いことに入学してから3日が経ちました。嬉しい事に友達も出来ました。

それは入学式当日。そうです、あの事件があった日に早くもクラスで噂になっていた私に話しかけてきた女の子。

栗松和奈(くりまつかずな)です。


あぁ、話しかけてきた時の言葉?
えっと確か爆笑しながら


『あんた、クラス表の前でのチビVSノッポの戦い最高だったよ!!あはははは!
ねぇ、友達に、ぶっ、なってよ!』

『あ、はい』



ん?類は友を呼ぶ?
聞こえないなー、あははー


とにかく、ちょいちょい噴き出して爆笑しながら友達になってよと言われたら遠い目をするしかありませんでした。
今となってはいい友達なのですがね……かなりの笑い上戸だけれども。



「いつまで現実逃避してんのよ!あはは!」

「いつまであんたは笑ってんだよ」



バシッとこれまた笑いながら叩かれる。
頭を擦りながら呆れた目で見た。この子の笑いの沸点は低すぎる気がする。いや、マジで低い。

けれども見た目は、クリクリの目にふんわりとしたミディアムヘアの髪型。
そしてすらっとした手足。


そう、紛れもなく見た目は美少女なのだ
つまり残念な美人というわけだ。



「あ?なんかいった?」

「すみませんでした。そういえばLHR今日するんだっけ?」

「冷や汗ダラタラなのは見逃してあげるね。委員会決めって言ってたよ」

「あ、決まるまで帰れないパターンの奴ですね。分かります」


今日から部活の体験とかも始まるから勘弁して欲しいと思いながら真顔で言うと、またまた和が笑い出す。
まだ出会って間もないけど、この子笑いすぎで死んじゃうんじゃないかな。
死因、笑いすぎによる呼吸困難みたいな

うん、充分ありえそうだわ。


そんなこんなで先生がきて、LHRが始まった。