一発逆転

「お姉ちゃん、ガッコウ って何?」


私を下から見つめながら聞いてくるリョウに何も言えなかった。


「そうだ!リョウ、お風呂入っておいで!」


はーいって素直に聞いてくれてお風呂に向かった。


「なあ、リョウって学校行ってないのか?」


「…はい。行ってません。行かせられないので…。
だから、せめて一般常識だけでもって思って私が毎日授業してるんです。」


アーセナルのはぁって溜息が私の心にグサリと刺さった。


幻滅したよね、さすがに。
学校にも満足に通わせてあげられないなんて最低だもんね。


心の中で自分を激しく責め立て目に涙が浮かんできた。