宛名のないラブレターをキミに

2年生である私たちの2階の教室まで、盛り上がり楽しそうな声が届き、思わず私まで頬が緩む。


みんなからハイタッチを求められている涼介先輩、という人は私の方、つまり校舎側に背中を向けて立っていた。



彼はどんな人なのだろう。



ただただ純粋に好奇心で顔を見たくなった。





そのとき、