宛名のないラブレターをキミに

(でももう流石に限界だ…寝よう…)



瞼を開くことを諦めた私は
重力に逆らおうとしていた瞼の力を抜いた。





その瞬間―――







「涼介(りょうすけ)ナイッシュー!」



教室まで届くような声の大きさで誰かが叫んだ。