宛名のないラブレターをキミに

「ん…」



窓から差し込んでくる日差しに、目の裏がチカチカと刺激される感覚を覚え、思わず目を覚ました。



「まぶし…。」


開いてるのはあのカーテンか、と思わず眉を顰めて見てしまう。
しかし、睨むように見たところで自分から動いたりするはずがないカーテン。

布団を頭からかぶれば関係ないか。


というか、そういえば…



「どうやってここまできたんだっけ?」 


辺りを見回せばカーテンの合間から消毒液らしいものたちが陳列した棚が目に入る。