宛名のないラブレターをキミに


驚きすぎて呆然としていた私には、何故私の名前を知っていたのか、なんて考える余裕もなかった。


✫✫✫✫✫✫✫✫✫✫


中へ入ると、陽菜以外の生徒は誰1人いなかった。



それも当然である。
HRが終わったばかりなのだから。



唯一カウンターに図書のおじいちゃん先生がす座っているだけで、私はその先生に軽く会釈をし、本棚へと向かった。