宛名のないラブレターをキミに

「や、わたし丈夫なんで大丈夫です!」


「…ははっ」


慌ててその本を拾っていると、何がおかしかったのか私を見て笑っていた。

(そんなにおかしかった…?)


かなり面白かったのかまだ少し笑いながらも、ゆっくりと私と目線が合う高さくらいまでしゃがむ。


「そんなに慌てなくていいよ」


そう言って

「、っ」



ふわりと


私の頭の上に手を乗せた。