宛名のないラブレターをキミに

「あれ


次、数学じゃないの?」



と尋ねると真由たち2人に向いていた悠里の呆れた視線がこちらに向けられた。



「さっきが古典だったからってまだ寝ぼけてるの?
今日は5限授業だって朝言ってたよ」


失礼だ。

私にも、古典の先生にも。



机に突っ伏して寝ていた彼女には言われたくない…




って、




「、それ本当!?」



ぐわっと勢いよく悠里の方を向けば少し引いていたから、私はすごい顔をしていたに違いない。