宛名のないラブレターをキミに


「そう。そしてそんな先輩についた名前が」





――完璧王子。



(完璧、王子。そんなに有名人だったんだ…)



と密かに感動していたわたしの傍らで
本当かっこいいよね、と周りに花が飛びそうな勢いできゃっきゃとはしゃぐ友人2人。

そしてそれを見て少し呆れた表情の友人1人。



楽しいなぁ、なんて思い笑っていると予鈴が鳴り担任が入ってくる。