どうかこの声あなたに届けて


「いっくん……」小さくそう呟いたはずなのに、私がそう言った瞬間いっくんが私の方に振り向いた。


そして、「おはよう、絵麻!!」キラキラした笑顔でそう言った。


「おはよう。」


私もつられて笑顔でそう答えるといっくんは微笑み

「なんか、懐かしいよなこの公園!!」
なんて言い出した。


「うん、私たちが遊んでた頃とあまり変わってない。私も昨日、公園に来て思った!!なんか、嬉しいよね!」


「あぁ、俺も嬉しい!!絵麻との思い出が詰まっているこの公園が変わってなかった事が。」


それから2人で公園の中を歩き回った。