どうかこの声あなたに届けて


「「……………。」」


2人は無言のまま私を見つめていた。

それはもう心底不服そうに……。


そんな2人に私はオドオドしながら

「私ね、いっくんと別れてから今までずっといっくんの事、傷付けてばっかりなの。本当はもっと早くに謝れたら良かったんだけど、謝れなくて……。
それに弓弦君とも約束したんだ!いっくんと仲直りしてねって……。だから、今日、一緒に帰るとき、謝れたらいいなと思って……。
ダメかな?」

2人を見ると2人の顔はとても穏やかで、

「絵麻がそう言うなら行った方がいいと思う。」

「そーだね、絵麻ちゃんがそんなに必死になって言うなんて、あまりないのに。頑張ってね。」