どうかこの声あなたに届けて


私がふざけてそう言うと、先生も“プッ”と
吹き出し、笑いながら「確かにそうだな」と
言ってきた。


でも私は小さな声で話を続けた



「だけど……だからこそ2人は絶対に悲しむ
と思うんです。私が死ぬことに対して……。

だって、2人はとても優しい人だから。
私は2人からたくさんの“好き”という言葉を
もらいました。


2人は内気な私の事を初めて親友だと言ってく
れました。
親友と呼べる友達なんて今までいなかった私に初めて出来た親友が里帆ちゃんと、まひるちゃんでした。


2人のおかげで毎日学校に
行くのが楽しみになりました……。


私は2人にたくさんの気持ちを教えてもらった
んです。全て、私1人じゃ気づく事が出来ない
2人と出会ったから気づけた気待ち……。


私は2人になにか返せたらいいと思って
います。だから、悲しい思いはさせたくない
んです。


だから先生、私が病気の事は誰にも言わないで下さい」