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私が職員室を出ようと扉に手をかけた時、
先生が突然「真波や、白石達は桃井の病気
の事知ってるのか?」と言ってきた。
私はその質問に対して首を振り、そして、
「里帆ちゃん達は私の病気の事、知りません。
私が死んでしまうその時まで私は、自分が
病気で死んでしまうことは言いません。」
先生はすかさず「なぜだ?」と困惑して言って
きて、きっと私はもう病気の事を知っている
のだと思っていたのだと思う。
だけど私は、
「だって、先生……。
里帆ちゃんと、まひるちゃんの性格を考えて
みてください!!私のことを溺愛しすぎて、
何かあったらすぐに飛んでくる2人です。
病気の事を言ったらきっと、これまで以上の
心配性になってしまって、2人の対応で
みんなにすぐ気づかれちゃいますよ!!」
