こちらに近づいて私の胸ぐらを1人の女の子が掴むと、残りの子達も私の周りを取り囲んだ
そして、その中の1人が口を開いた
「私、もう我慢できない。今までね、私達、瑠衣に言われてあんたの服で隠れてる所以外は傷つけないでいたよ。けどね、私はもうそんな器用な事もう出来ない。どうせ瑠衣が泣いてるのもあんたのせいなんでしょ?」
「違……ぅ」
違う!そう叫びたかった。
けど、口を開いた女の子は大量の涙を目に浮かべていて、私は何も喋られなくなってしまった
そして女の子は涙が頬を伝っている事にも気づかずに言葉を続けた
「違わない!結局その理由は最後にあんたと繋がってる!あんたには分かる?どんなに好きでも、報われない気持ちが!あんたには分かる?必死にその気持ちを抑えて我慢する気持ちが!あんたには……わかる?……」
最後の方は声が震えて途切れたりしていた言葉だった。けど、私にはその子の言葉がスーッと心の中に入ってきた
私はその時、初めて彼女達がどれだけいっくんや、春輝君の事を好きだったか
そして、彼女達もまた私と同じように好きって気持ちが抑えられなくて、自分じゃどうにも出来なくて、その気持ちと戦っていた事に気がついた
「私もね……」
そして、私はいつの間にか喋りだしていた
「分かるよその気持ち……」
思えば思うほど、悲しくなって。
頭では諦めなきゃって思うのに、心はそれを諦めさせてはくれない。
「忘れたくても、忘れる事なんて出来ないから苦しくて……。仲のいい人を羨ましく思っては、自分が悪い子のように思えて嫌になる……。けど、どんなに諦めようとしても結局好きって気持ちはどんどん溢れていって止まることが出来ないんだよね……?私も分かるよ。」
すると今までじっと止まっていた彼女達は
ハッと我にかえり、キッと睨み
「あんたなんかに分かるわけない!!」
と言うと、拳を振り上げ
私を殴ろうとした
