どうかこの声あなたに届けて



頭の中がぐちゃぐちゃになっていた時、
ママの家に着いたよって声で私はハッとなり
「分かった」と答えた。



それからママとは一言も喋らないまま家に
入る



すると、

“ドタドタドタドタ”




という音が聞こえてきたので、音のする方を
振り向いて見ると弓弦君がこちらに向かって
駆け寄ってきていた。



そして弓弦君が、




「おねえちゃん!まま!おかえりなちゃい!」
と、とても無邪気な笑顔で笑いかけてきた


「「//////////ッ…」」


私とママは口元に手を当て悶絶


だって、弓弦くんが可愛すぎる!!


だけど、子供の笑顔って凄いなぁ……


さっきまでの悲しい気持ちを一瞬で吹き飛ばしてくれるんだから


いつの間にか笑顔になっていた私はママを見た


するとママも同じで、弓弦君の笑顔にやられて頬がゆるゆるになっていた


「ふふっ」


私が笑うとママはこちらを見て、「だって、弓弦くんがぁ〜」と言い訳をし始めたが


目の前にいる弓弦くんは何のことか分からずに首を傾げてこちらをジーと見ていた


そして私とママは顔を見合わせて
「「ただいま」」と笑顔で答えた。


その後、ママはご機嫌に鼻歌まで歌いながら



「今日の晩ごはんは
絵麻の好きなハンバーグよ!!」



とノリノリでキッチンに向かっていった。