どうかこの声あなたに届けて



私がそう言うと瑠衣ちゃんは俯いた。


そして、「なんで……」そうか細い声で答えた。


まさかそんな弱々しい声で答えが返ってくる事を予想してなかった私は思わず「えっ?」と聞き返すと瑠衣ちゃんは顔を上げ私を睨んだ。


「なんで、私があんたの言う事聞かなきゃいけないの?私があんたの言う事聞いて何になるって言うのよ!!」


そして、荒々しい声でそう言った


確かに瑠衣ちゃんからしたら好きな人の傍に自分じゃない誰かを置いておくのは何のメリットにもならない。私が瑠衣ちゃんと同じ立場だったならきっと私も「嫌だ」って言う。


けど、


「うん。瑠衣ちゃんにとっては何のメリットも無いよね。けど、お願い……。せめて1ヶ月だけでいいから、いっくんの傍にいさせて……。」