驚く私をよそに春輝くんは話を続けていく
「俺、あの日は父さんから頼まれていた書類を届るために病院に向かっていたんだ。
それで、父さんのいる部屋に入ろうとした時、ドア越しで聞こえたんだ「余命が三ヶ月」だって……。
誰が言われているのかは分からなかったけど、ただただ、叫び声の様な泣き声が聞こえてきて、胸が締め付けられている様だった。
しばらくすると、小さな女の子とお母さんが出てきた。
どこか見覚えのある後ろ姿だったから俺は父さんに聞いたんだ。
すると、父さんは絵麻ちゃんの名前を言った……。
机の上には絵麻ちゃんの頭のレントゲン写真が貼ってあって……俺も医療の勉強してるからすぐに分かった。
もう、治すことができないって……。
ごめんね、絵麻ちゃん。本当は誰にも知られたくなかったんでしょ?
なのに、俺……俺ッ!!
ごめん絵麻ちゃん……ごめん!!」
