暑い暑い、真夏の公園。
幼い私達の肌に突き刺さる刺激。
私達はよく、公園で遊んでいたらしい。


「由理ちゃん!みて!泥団子だよ。」
「わぁっ。すごいよまもるくん。
由理もまもるくんみたいに綺麗な泥団子作りたい!!どうやればいいの??」

暑い暑い真夏の公園。
響くはブランコのギシギシと揺れる音。
そして、砂場で遊ぶ二人の笑い声。

「ねぇ。由理ちゃん。僕ね、大きくなったら
由理ちゃんのお婿さんになりたいんだ。」
「由理はねぇ、まもるくんのお嫁さんになりたいんだよ。」
「じゃあ、私達こいびとどうしだね。」
「それに、新婚さんだね。」





    えっ??そんなこと???
…でも思い出した…。私、あの頃、
ホントに鎮君の事好きだったんだ。
結構恋愛にうといんだよ?私。
笑っちゃうわ。

「…由理、思い出した?」
「うん。思い出したよ、ばっちりね。」

少し強めにいってしまったのは、
私の顔が今、赤く火照っているからだ。
自分でわかるくらい熱くて、ふわふわする。

「ついたよ。教室。じゃあ、またね。」
「うっうん。」