アベルを突き飛ばす。
「いらないいらないいらないいらない」
呪文のように呟いてる。
「足りないんだろ、血が。」
「うるさいうるさい、いらねぇよそんなの!!」
頭を抱え呻く。
「ふうん...でもなお前は。」
そういうと、彼をベッドへ突き飛ばし馬乗りし動けなくした。
「なっ…お前なにするんだよ!!!」
俺から逃れようとするデュークに追い討ちをかけるように両腕を彼の頭の上に持っていって片手で固定する。
「何、って血を飲ますんだけど?」
にっ、と笑うとそこでようやく落ち着いた。
「え...?」
青ざめている。
「嫌だ...いらない...」
「ごちゃごちゃうるせーよ、飲めよ?」
「嫌だ、いらねぇよ!!んぐっ…」
あまりにもうるさいから首を締めた。
「黙れ、お前には拒否する権利なんてねぇんだよ。」
自分の唇を噛むと血が出た。
「ほら飲めよ...」
デュークに口づけをする。
「ッ…んん...」
飲んだのか、抵抗する力が弱まった。
口を離してみる。
「ッ…はぁ…お前...俺に何した?」
喘ぎながらも睨んでくる。
「んー?何も?」
悪戯っぽく笑ってみせる。
「デューク、君が血を好きになって欲しいなーと思ってさ。」
「んぐ...それはなんのメリットがあるんだよ!?」
俺を殴ろうとしたが、腕を押さえているから彼は殴れない。
「あはは、さあね?少なくとも君にもあるはずだよ?」
「...。」
黙ってしまう。
「図星だぁ?」
けたけたと笑う。
彼は顔を横に向けてしまった。可愛そうだから手を離してやる。
(うん...これでいい。)
自然と笑みがこぼれる。
(こいつを手に入れられる日はそう遠くはないな...)
「は...?」
