「ん...」

デュークは目覚めた。

「ここ…は?」

どうやらベッドで寝ていたらしい。
窓の方を見やると朝日の光が窓から差し込んでいて、外から鳥の鳴き声が聞こえる。

(...朝?ずっと寝ていたのか俺…?)




起き上がった途端に頭痛がした。

「あっ...」

(昨夜何があったんだ?外に出て女に絡まれて…くそっ何も覚えていないや。)

髪を掻きむしり記憶を辿ろうとしてるうちにドアの開く音がした。

「起きたか?」

ドアの方に振り返ると見知らぬ男がいた。

綺麗に整った顔をしていて、見事な金色の髪の毛だった。髪は腰まであって、一つに束ねている。

「調子はどうだ?昨夜道に倒れていたからな。」

そう言いながらこっちに近寄ってくる。

「倒れていた…だと?」

「嗚呼、血に飢えてたようだったよ。」

それを聞いた瞬間ベッドから降り身構えた。

「俺は...血に飢えてた…のか?
そんな馬鹿な、ありえない。」

自分の片腕をぎゅっと掴む。




「血が…血が嫌いなのに。」



____________________________