幹部室から出て、下っ端の一番前へと行った。


ブォーン…



「来た。」
「ですね。」
「…」



「…これ、どうやって入るんだろう?」
「あ、インターホンがあるじゃないですか。」
「早くしろ。」

しまった。どうやって入るか行ってなかった。まぁ、分かったようだしいっか。




ピーーーンポーーーン

緊張感のないチャイム。
もっと他のにしとけばよかった。



潤が扉を開けるボタンを押した。



龍顗が私達幹部の目の前まできた。



「龍顗総長、遥山 蓮。同盟を組ませて頂くために来ました。」


いつも私に喋る口調とは全く違い、真剣そのものだった。



「桜戯総長、成瀬 桃晴。
みんなよく聞け。お前らもよく知っているとは思うがこいつらはNo.2で正統派だ。
だから私はこいつらと同盟を組もうと思う。
だが、1人でも嫌だという奴がいるのなら同盟を組むことは出来ない。
同盟を組みたくないというやつは手を挙げてくれ。」


私が言い終わった後、周りを見渡したが誰も手は挙げなかった。



「わかった。
これをもって、桜戯と龍顗は同盟を組む!!!!!」


私が最後まで言うと、拍手や歓声が巻き起こった。