お父さんが亡くなってからすぐに、私は施設にあずけられた。 そこには沢山人がいたけれど、誰とも喋る気にはならなかった。 私はあれから上手く笑えなくなった。 悲しいのに涙も出ない、寂しいのに甘えられない。私にとってこの場所はストレスでしかなかった。 施設のみんなからも『ロボットみたい』とか『気持ち悪い』って言われていた。 ここに私の居場所なんてなかった。 そして気がつけば2年が過ぎていた。