「大丈夫?」

「…はい。」


それは一瞬の出来事で、何が起きたのかが分かるまで少し時間がかかった。



私が返事をしたのと同時に彼は微笑んで、また前に向き直り2人の男を軽快に倒していった。


でも助かった〜
こんな大きなショッピングセンターで、こんな格好の私が暴れるわけにはいかないから、助けてもらえてほんとによかった!



「大変だったね。でも多分もうこんなことにはならないようにしておいたから安心して!」


「ありがとうございます。」


「どういたしまして!ところで君の名前は?」


「私の名前は成瀬 桃晴。あなたは?」


「僕の名前は上田 陸。ちなみに龍顗の幹部だよ。だからまたもしこんなことが起きたら僕の名前を出せばいいよ。」

「うん、ありがとう。」


やばい。これ以上関わりたくないのに、よりによって龍顗に助けられてしまった。
顔はフードで隠してて見られてはいないと思うけど名前は覚えられてしまった…同じ学校の遥山蓮に名前届かなければいいけど…







そのあと私は三島天翔と別れてそのまますぐに自宅へと帰った。