始まりは、嘘。

「中、入る?」


「入ります!!」




店内には私好みの商品がずらり。


ついテンションがあがってしまい、ぐるぐる店内をまわってしまう。






「これかわいい……」

そこにあったのは、星が散りばめられた懐中時計だった。



「こういうの好きなんだ?」

「はい!!星空を眺めたりするのが好きで、宇宙とか星が好きなんです」



「そっか、」

「でも、高いのでまた今度にします」




バイトでもして、お金貯めよう。

「帰りましょう、桐島くん」



「ん」







………………あぁ!

「桐島くん、私だけはしゃいで楽しんでしまってすみません!!」

圧倒的に女性客のほうが多かったから居心地が悪かったはずだ。



「いや、全然。楽しんでもらえたならよかった」




ふわりと笑ってくれる桐島くん。
少し近づけたような気がした。