始まりは、嘘。




………………。


また沈黙はさすがにまずい。



「き、桐島くんは、休日とか何してるんですか?」






「んー、勉強かな」



ですよね。

特進クラスですもん。





「小日向さんは?」


「私は、家事……ですかね。両親が働いてるので」






「しっかりしてるんだ」

少し含み笑いで彼は言った。




「信じてないんですか?」

むぅ、と口を尖らせて怒ってみる。



「いや、将来いい奥さんになるんだろうなって思って」


「嘘だ!!絶対思ってないです〜」



「ひどいな〜」





……普通に会話できてる!

嘘カノのコツを掴めてきた気がする。



「あ、着いたよ」




そう言われ、目の前の店を見上げた。







「……かわいい!!」

少しアンティークな感じの雑貨屋さん。



商品はお洒落だし、文句のつけようがない。