何も知らない君

変な音がしたので、珠洲音は音がした方を向いた。

(なんだ。上着が落ちただけか。)

上着を手で引き寄せて、なんとか拾うことが出来た。

(なんか、入ってる…………)

ポケットに、生徒手帳が入っていた。

(ラッキー!)

何か自分の情報が書いてあると思い、表紙をめくった。
そこには、自分と、母親の名前が書いてあった。

(さっきの人、瑠璃子っていうんだ…………)