何も知らない君

(嫌…………なんで私…線路に向かって歩いてるの?)

珠洲音には、分からなかった。
足を止めようとしても、止まらない。

(止まって。止まってよ!)

それでも足は自然に動き続ける。
珠洲音は、ゾッとした。

(このまま進むと………)

(線路へ落ちてしまう…………)

(私………操られている!)

珠洲音は気がついた。
自分に憑依している霊がいること。

(ねぇ!やめなさいよ!)

〘あら。これは、あなたの意思で動いてるのではなくて?〙

(違う!)