何も知らない君

「行ってきます。」

返事はない。
今までなら、珠洲子が「行ってらっしゃい」と、返してくれたのに。

改めて、自分の孤独さが身にしみた。



教室に入る。

見慣れた教室。
見慣れた机。
見慣れたクラスメイト。
見慣れた風景。

あぁ。
やっぱり自分は『此処』に居るんだ。
そう、思った。