何も知らない君

〚駄目よ。逝っては。珠洲音、あなたはまだ、生きてるの。〛

見覚えのある、優しい声がした。
そして、美月と珠洲音の間に1人の少女が立っている。

―珠洲子だ。

『お姉ちゃん?』

〚あんた、誰だよ?あっちへ行きなよ!〛

美月は、珠洲子を知らない。
珠洲子にあたって、怒りをぶつけている。

〚私、珠洲子。〛

〚珠洲子?〛

〚そう。私は珠洲音の姉。〛