『あれ?』

珠洲音は、不思議に思った。
見覚えの全く無い、暗い所に、珠洲音は独り立っていた。

〚ねぇ、逝こ。〛

美月は、手を伸ばした。
手招きしている。

『嫌よ。』

珠洲音は、ハッキリと断った。

〚どうして?〛

美月は、首をかしげる。
そして、珠洲音に近づく。

〚なんでよ。どうして?〛

珠洲音に、訴えかける口調で美月は言う。