珠洲音は、もう疲れ切っていた。
これは、最後の質問だった。

〚はぁ?なわけ、ないじゃないの。あんたが幽霊見えるって知ってたからよ。〛

(そんな………)

分かっていた。
分かっていた。

珠洲音には、この返事は予想がついた。
でも、それはそれはあまりにも残酷な台詞。

『珠洲音!』

あの声は、幻だったのか。
私だけが浮かれていたのか。

珠洲音は、ショックをうけた。