何も知らない君

「んなわけ、ないわよね。」

(はぁ。)

珠洲音は、ホッとした。
良かった。
バレたのではないのだ、と。

(でも。美月は幽霊なの?)

美月は、何も言わなかった。
薄々感づいていた。
でも、考えたくなかったんだ。
と、珠洲音は、さとった。

(私………)

キーンコーンカーンコーン

ここから出ていかなくてはいけないと、頭では分かっている。
でも、この状態に、耐えられない。