何も知らない君

「え"……………。」

珠洲音は声を出してしまった。
慌てて口を閉じる。

「誰かいるの!?」

美月は、振り向いた。
珠洲音が驚くのも意味が分かる。

(嘘………美月は…………)

(幽霊………?)

珠洲音は扉の影に隠れた。
息を殺して。

「珠洲音………?」

珠洲音は、自分の名前を呼ばれ、バレたのかとゾクッとする。