何も知らない君

「フフフフ。珠洲音、いつもスーパー行くとさ、こればっかり見てるもん。欲しいのかなって。」

そうだ。
珠洲音は、家の近くのスーパーマーケットに行くたびに、雑貨店に行き、そのクシと鏡を見ていたのだった。

「やっぱり美月ね。何でも分かっちゃうんだ。」

「エヘへ。そんな事ないよ。」

美月は、少し控え目に笑った。

「ねぇ。」

「珠洲音?」

「なんかさ、欲しいものってある?」