何も知らない君

「そっか。」

美月も、知っていた。
珠洲音の親が忙しい人なのを。

「気にしないで。はい、これ!誕生日プレゼント。」

と言って、少し小さめな紙袋を珠洲音に渡した。

「有難う。」

珠洲音は、紙袋を開けて、中身を見てみた。
これは、珠洲音の癖なのだ。

「わあッ。」

中身は、可愛いクシと鏡だった。
そしてそれは、ちょうど珠洲音が欲しがっていたものだった。

「これ!」