でも、逝かなくてはならない。

だから、珠洲音が居ない間に、ひっそりと出て行く事にしたのだった。

〚本当に、馬鹿な姉でごめんね。〛

消える直前、流した涙も、やがて消滅した。


「おはよー!」

「珠洲音、遅いよ!まったく。」

「寝坊しちゃって。」

「はぁ。まぁ、先生、まだ来ていないから、さっさと準備しちゃいな。」

「はーい。」