珠洲音は、バサリと布団から起き上がる。

「お姉ちゃん、準備、宜しく!」

〚えぇ!?〛

はぁ、と、珠洲子は溜息をついた。
もっと、しっかりしなさいよ。あんたはもう、中学生なんだから。
と、思った。

「行ってきまーす!」

慌てて部屋を出て行く珠洲音に、珠洲子は手を振った。

〚サヨナラ。珠洲音。〛