何も知らない君

珠洲音の、幸せを願ってやりたい。
そう、思った。

色々とアドバイスをしたり、色んなことを教えたり。

でも、小学生で死んだ姉は、もう、何かを教えることは出来なくなっていた。


〚珠洲音、起きなさい。もう、朝よ。遅刻するわ。〛

「……………ん?」

こうやって、朝、珠洲音を起こすのも珠洲子の日課だ。

「今、何時?」

〚時計見てみなさいよ。〛

「え?」