何も知らない君

〈ご飯をちゃんと食べてるはずなのに、なんであんなに痩せ細っているのかしら。珠洲音ちゃん。〉

(もぅ、駄目。疲れた。)

「理音。」

「ん?)

「珠洲音ちゃん、私がいないときも、ちゃんと食べてる?」

理音は「…………」と、黙り込んでいる。
正直、返事に困った。

本当の事を言ってしまえば、自分が怒られてしまう。
それを、避けたい。
ならば、嘘をつけばいいのだが、即答する程まだ嘘に慣れていなかった。