何も知らない君

珠洲音は一旦部屋に戻った。
そして、持って来た鞄に服やら本やらを詰め込んだ。

(ホームレスになってもいい!出て行きたい!)

(あ。でも、私が居なくなったら叔母さん、心配するかな。)

急いで荷物を詰め込んでいた手を休めた。

(お腹、空いたな。)

(なんか、お菓子持ってたと思うんだけど……………)

珠洲音は鞄をゴソゴソとあさった。
そこには、ポテトチップスが幾つか入っていた。

(これを食べよ。)