何も知らない君

とてもテンションの高い声で「いただきます」と挨拶が隣からする。

(騒がしいのって、嫌い。)

自分の夕飯を見た。そして、比べる様に理音達の夕飯を見た。

(私、こいつらと区別されているのか。)

そんなことは、すぐに分かった。
しかし、もう一度自分の夕飯を見ると、みすぼらしかった。

(こんなの、いらない。)

叔母さんはどうやら夕飯を作ろうとした途端に電話で会社から呼ばれたらしい。

だから、珠洲音の夕飯は、叔父さんと理音が用意したことになる。