何も知らない君

「珠洲音ちゃん!」

(また来たよ…………………)

「何よ。」

〈愛想ないなぁ。こいつ。ウザッ。〉

(それが年上に向かっての態度なのかしら?)

珠洲音は怒った。
この失礼な奴を殴ってやりたかった。

でも、そんなことしたら追い出されてしまうだろう。
だから、何もしなかった。

(愛想がないって。ウザいって。おまえだよ!)

と、思った。

「来なさいよ。」