何も知らない君

何となく自分でも分かっているつもりだが、言われてみるとムカッとするものだ。

(五月蝿い。)

珠洲音も心底かなり怒っていた。

結局、この家の人には歓迎されていなかったらしい。
まぁ、分かっていた気がしたけれど。
まさか、自分にこんなにも失礼な従姉妹がいるとは、思ってもみなかった。


「珠洲音ちゃん。」

「叔母さん?」

「叔母さんね、ちょっとこれから仕事に行かなくてはならなくなったの。悪いけど、叔父さんと理音とご飯食べてね。」