何も知らない君

「珠洲音ちゃん!」

「なぁに?」

(私の方が年上なんだから、せめて珠洲音さん、でしょうよ。)

「荷物片付けるの、手伝ってあげようか?」

「いいわ。1人で平気。」

〈うわっ!こいつ、持ってきてる物少な!お金無いのかなぁ。〉

(本当、悪かったわね!)

理音は、裏表が激しく、表向きは良い子だが、裏向きは失礼な子供だった。

普段そこまで起こったりしない珠洲音でも、イライラし始めた。

(黙ってなさいよ。)