何も知らない君

「夜ご飯になったら呼ぶわね。」

「はぃ、お願いします。」

叔母は、珠洲音の部屋を後にした。
珠洲音の部屋に、静寂が戻る。

「珠洲音ちゃぁん!」

静かになったのを少し安心しているのはつかの間。
後ろから、元気な女の子の声がした。

(誰よ。)

後ろを振り向くと、自分よりも少し幼い女の子が立っていた。

「誰?」

自分の従姉妹だろうとは思ったけど、それ以外は分からなかった。