「珠洲音ちゃん、ようこそ。」

珠洲音は、母親の妹、つまり珠洲音の叔母にあたる人に、引き取ってもらった。

「さぁ、自分の家だと思っていいのよ。」

さっそく、空き部屋に案内された。
丁度、空き部屋が1つ、あったとか。

珠洲音は、荷物をあまり持って来ていなかった。
洋服も、病院に瑠璃子が持って来た少ない服を持って来たのだ。

「わぁ。広い。」

家具が全て揃っていた。
白ベースの、シンプルな部屋だった。